どうも最近ちまたで親ガチャという言葉が話題になっているみたいですね。
これはすごくいい兆候で、今まで親と呼ばれる連中がやってきた行動がどんなものであるかを改めて認識できるいい機会だと思います。
生まれることはすなわち親ガチャを引くことなので、非常に出生というものの核心をとらえた表現だと感じます。
ただ一つ不自然だなと感じることもありまして、それは、ガチャというのは本来自分の意志で引くものですが、親ガチャの場合はガチャを引かれる側の存在が、ガチャを引かせるかどうかの決定権を持っているところですね。
子供は自分の意志で親ガチャを引くのではなく、親によって引かされているというのが現実です。
これが個人的には大きな問題であると感じておりまして、なんか親ガチャという言葉が気に入らないとか言っている有名人等がいますが、彼らは現実を直視する責任があると思います。
気に入るとか気に入らないとかそんなことではなく、自分は子供に親ガチャを引かせていたんだということを自覚しろって話なんですよ。自分が誰に何をやらせているのかぐらいは把握しとけよと。
そうやって現実逃避して、「子供ってかわいいね、素晴らしいね」とか言ってきれいごとで済ませようとするから、いやいやそんな訳ないだろうとなってるんですよ。
親ガチャっていう言葉が嫌いです、じゃなくて、私は親ガチャを子供に引かせてます、引かせるつもりですって言えよ。
嘘やきれいごとでなんでも済まそうとするのはもううんざりです。しっかり事実は事実として認識していただきたい。
親ガチャが流行りだした理由
正直なんで親ガチャという言葉が流行っているのかは不明です。
ただ、すごくいい言葉だと思いますし、さっきも言いましたが核心をついている感じがします。
親っていう生き物は子供を生むことがどんなことかを特に理解せずに生んでいる感じがするので、それを理解するいいきっかけになる言葉だと思います。
察するに、親に対して不満を持つ人がこの言葉に共感して広まっていったというところでしょうね。
日常的に使う当たり前の言葉として定着してもいいくらいの素晴らしい言葉だと思います。
こっから先は、この言葉に対する否定的な意見を見ていきたいと思います。
努力しないことを環境や親のせいにしているだけ
親ガチャという言葉で、努力しない言い訳をしているという意見があります。
これについては、そもそも努力をしないといけない前提がないと反論します。
むしろ何で努力しないといけないのかを聞きたいくらいですね。いったい何のために、誰のために努力するんですか。自分のためですか。
自分のためという意見については、努力すること自体が苦痛でストレスになるから、自分のためを考えるなら努力しないことが正しいといえるのではないですか。
その結果不幸になるなら、やはり環境に問題があると言えますしね。
そもそも努力しないと幸せになれないという時点ですでに不幸だと思います。そんなリスクを、ただ親が子供が欲しかったからというだけの理由で負わされることが圧倒的に不幸だと言えます。
というか、自分が欲しくてほしくてたまらないからという理由で巻き込んだ相手に、努力しなくてもそれなりに幸福な人生を送れるような環境を提供しなくてもよいと考える理由がわからないですね。
なんで自分の欲望のために相手にリスクを押し付けることが容認されてるんだ?
子供が努力しなければならない理由がないのだから、そうしなくてもよい環境を提供できない側に問題があるでしょう。
親は子ガチャを引いている
子ガチャは自分の意志で引いてますよね。論外です。
はずれを引いても自己責任ですし、自業自得です。
そもそも子供を生むだけでも大罪なのに、自分より優れた子供が生まれてきてほしいなんて、そんな都合のいい話があるか。
生むなら覚悟をもって生むべきだし、そもそも生むべきではない。
文句は子供にではなく過去の自分に対して言うべきだね。間違ったことをしたのだから、その報いを受けるのは至極当然のことです。
話にならない。
日本に生まれただけでもSSR
残念ながら、これは間違いです。
そう思う人間にとっては正しいというだけで、そう思わない人間にとっては間違いです。
ガチャが当たりかどうかなんて個人の主観でしかないのだから、仮にあなたが日本を素晴らしい国だと思っていたとしても、それはあなたにとってそうだというだけのことです。
日本に生まれて嫌だったとか、日本はいいけど親が嫌だという人はいて、その人が親ガチャで外れたというのはなにも間違っていません。
あくまで個人の主観なので、ぶっちゃけ日本に生まれただけでもSSRっていう考えも個人の主観にすぎません。私はこう思うから、あなたもこう思いなさい、なんていうのが通用する場面ではないということです。
(ちなみに反出生主義は個人の主観ではなく、論理的かつ道徳的に物事を考えた結果自然とたどり着く結論なので、他人に訴えかける道理は通っています)
というか、日本人が日本を素晴らしいと思ってるのは、まあ普通のことですし、それはどの国にも言えることです。アフリカだろうと中東だろうと、自分の国をSSRだと思ってる人は大勢いるでしょうし、日本人が自分の国はSSRだなんていうのは中立性に欠けると思います。
試しに、日本のほうが優れていると思う国の人に、君らの国よりうちの国のほうがSSRだけどねって言ってみたらいいのでは?って思います。
多分怒られますよ。
まとめ
正直言うと、子供に親ガチャなんて引かせるべきではないというのが本音ですが、そういうわけにもいかないので、せめてこの親ガチャという言葉だけでも知っていただけるとありがたいですね。
自分がはずれかもしれないと気を引き締める親が出てくれば、最低限といったところですかね。その最低限ですら、奇跡的な確率かもしれませんが。
親っていう生き物は、端的に言うと「強欲な馬鹿」なので、彼らが何か一つでもここから学んでくれたら嬉しいところなんですけどもね…。
期待はしないでおきます。
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