みなさんは勉強しようと思ったときに、すぐに勉強を始められますか?
あるいは、勉強しなきゃと思っていてもついついスマホを触ったり、ゲームしたりしていませんか?
人は「勉強しなきゃ」と思ってもなかなか行動に移せないものです。
それはなぜだと思いますか?
やる気が起きないから?面倒くさいから?
やりたいことであれば自然とやる気もわいてきますが、勉強をやりたくないと思っているうちは、やる気がわくこともないでしょう。
それを何とかしたいと思って、「勉強 やる気」なんかで検索し、表示される膨大なサイトをなんとなく眺めて、満足して終わっていませんか?
やる気が起きないと感じているあなたは、大きな勘違いをしています。
勉強を始めるのにやる気は必要ありません。
環境さえあれば、人はやる気なんてなくても勉強を開始できます。
じゃあどうやったらその環境を作れるのか、また勉強を始めるうえで重要な考え方について伝授したいと思います。
勉強を始められない原因
やる気がないから勉強しない?
あなたはなぜ今現在勉強をしていないのですか?
やる気が起きないからですか?
やる気が起きないというのは事実でしょう。
しかし、今勉強していない理由は違いますよね。
あなたが今勉強していない理由はズバリ
この文章を読んでいるからです。
あなたは今この文章を読んでいて、この続きを読もうとしているから勉強していません。あなたが私のブログを見ている限り、あなたは勉強を開始することができないわけです。
なので、自分が今勉強以外のことをしているから、勉強していないということをまずは認識しましょう。
きっかけはやる気がないこと
勉強していない理由は、このブログを見ているからだと述べました。
そうは言っても、そもそもなぜこの記事を読み始めたのかというと、それはやっぱりやる気が起きなかったからでしょう。
勉強以外のことを始めた根本的な原因が「やる気のなさ」であることは否定しません。
しかしそれでも断言させていただきます。
やる気はなくても勉強は始められます。
これを納得していただくために、ある特殊な状況を考えてみたいと思います。
あなたは受験生で、机と椅子以外何も無い部屋に閉じ込められました。
当然手には何も持っていません。
そこに突然人が現れて、参考書とペン、ノートをあなたに渡し、こう言いました。
「どうぞ好きに過ごしてください」
いかがでしょう。
さすがにこの状況であれば、やる気がなくても勉強を始めますよね。
なぜなら、勉強をしないといけないときに、勉強以外にすることがなければ、当然人は勉強を始めるからです。
当たり前ですよね。
私が最初に述べた環境というのは、極端にいうとこの状況のことです。
しかし、実際にこの状況を作るのは不可能です。
なのでこれに近い状況を目指していきます。
人は変化を面倒くさがる
今スマホを触っているあなたが、「スマホを今すぐやめて勉強しましょう」と言われて、できますか?
私は無理だと思います。
それができるなら既に勉強を始めているはずです。
あなたがスマホをやめられない理由は主に2つあります。
1つ目は、人は変化を面倒くさがるということです。
人は今やっている作業を中断して別のことを始めようとするとき、それを面倒くさいと感じます。それはどんなことに対してもそうです。
例えば長距離を走っていて、ちょっと休憩するような場合でさえも面倒くささは生じます。ただこの場合、それを実感することはありません。
なぜなら、休憩したいという欲が面倒くささを上回っているからです。
欲が面倒くささを上回った時に、人はそれを実行します。
あなたはスマホをやめることを面倒くさいと感じています。
しかし、スマホをやめたいという欲がそれを上回ることはありません。
面倒くささが上回っているので、スマホをやめることはないです。
これがあなたがスマホをやめられない1つ目の理由です。
2つ目は、そもそもスマホを触りたいという欲があることです。
スマホをやめたいどころか、触りたいと思っているわけなので、当然スマホをやめられるはずがないですよね。
以上をまとめると
ただでさえスマホをやめるのが面倒なのに、さらにスマホを触りたいという欲があるので、スマホをやめられないのは当然だ
となります。
そこからさらに勉強を始めるわけなので、もう1段階変化しなければならず面倒くさいです。
そして勉強したくないという欲もあります。
したがって、あなたが今スマホをやめて勉強を始めるのは不可能だと断言します。
スマホを触らない環境を作る
あなたがスマホをやめることは不可能だと断言しました。
しかし、スマホを触らない状況を作ることは可能です。
面倒くさいからスマホをやめないのなら、スマホをやめるのが面倒くさくなければいいわけです。
先ほど述べたように、人は変化を面倒くさがります。
裏を返せば変化がなければ面倒くさくないということになります。
これはスマホを触らないことに変化を伴わなければいいことを意味します。
これがどういうことか説明します。
あなたは、1日の中でスマホを使用していない瞬間が必ずあるはずです。
家に帰ってきたとき、風呂から上がったとき、歯を磨いた後、服を着替えた瞬間、朝起きたとき……。
このような、スマホを使用していない瞬間を発見したら、このように考えてください。
この状況をもうちょっとだけ維持しよう
スマホを使用しない状況を維持するだけなら変化を生じないので、面倒くさくありません。
これによりスマホをやめる面倒くささが解消されます。
しかし、スマホを触りたいという欲がなくなるわけではありません。
これはスマホをカバンや引き出しの奥にしまったり、高い場所や遠い場所に置くことで改善できます。
どういうことかというと、
スマホを取り出す面倒くささが、スマホを触りたい欲を上回るようにすればいい
ということです。
スマホを触りたいけど、取り出すの面倒くさいなという状況にすればいいのです。
これはスマホを我慢するという意味ではありません。
面倒くさいという感情を強くすることで、自然とスマホを触らないようにできるということです。
以上をまとめると、
自分がスマホを触っていない状況を発見したら、それを維持するようにしてください。その際に、スマホは取り出すのが面倒な場所に置いておきましょう。そうすることで、我慢する必要もなくスマホを触らないようにできます。
勉強を開始するための「考え方」
スマホを触らない状況を作れたとしても、もう1つ越えなければならないハードルがあります。
それは「勉強を始める」ということです。
勉強を開始するには必ず変化を伴います。
そこには面倒くささがあります。
こればかりはどうしようもありません。
しかし、考え方ひとつ変えるだけで劇的に勉強を始めるのが楽になります。
ここではどれだけ勉強を始めるハードルを下げられるかを目指していきましょう。
間違った教育
教育をわかっている風な人達が言うセリフの中にこのようなものがあります。
「学年×2時間は勉強しなさい」
「平日3時間、休日5時間勉強しましょう」
「毎日最低30個の単語を覚えてください」
これらは間違った教育のやり方だと考えています。
しかしこれを真に受ける学生が大勢いて、挫折していきます。
1日何時間勉強するか、どれだけ単語を覚えるかなんてのは、どうでもいいことです。
そうやって勉強のハードルを上げるから、自分には無理だとか面倒くさいとか思ってしまうわけです。
あくまで大事なのは、
勉強を始めること
です。それを忘れないでください。
勉強を始めるのなんて簡単なこと
勉強って何だと思いますか?
授業を受けること?
たくさん文字を書くこと?
教科書にきれいにマーカーを引くこと?
全部違います。
勉強というのは
内容を理解し、知識を増やすこと
です。
ただし、これは勉強の本質を表したものです。
作業という観点からみると、勉強というのは「椅子に座って本を開き、読む」ことになります。
そして、特に勉強を始めることに関して、もっと短く単純な表現にできます。
勉強を始めるとはすなわち「本を開く」である
あなたは本を開くことができますか?
難しいですか?
そんなわけないですよね。
こんなことは誰にでもできます。
本を開くことなんて、あなたが風呂に入ったり、服を買いに行ったり、映画を見たり、ゲームをプレイすることに比べたら、圧倒的に簡単ですぐに実行できます。
こんな簡単なことをできないと言うのは恥ずかしいと思いませんか?
そもそもできないなんて嘘ですよね。
勉強を始めるのなんて簡単です。
そして一度始めたら何時間でも、何分でもかまいません。5分でもいいです。
その日の自分の気分で決めてしまってください。
もう無理だと感じたら、やめてもかまいません。
何度もいいますが、大事なのは勉強を始めることです。
始めることをとにかく目標にしてしまいましょう。
最後に
改めて言っておきたいのですが、今のあなたは勉強からほど遠い場所にいることを認識してください。
今すぐにスマホをやめて勉強を始めるのは不可能です。
そのうえで、自分と勉強を近づけることを意識しましょう。
そうすることで自然に勉強を始められると思います。
勉強ってこんなに簡単に始められるんだということを実感していただけると幸いです。
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